2006年04月27日
輸入ナフサの1Qの平均価格は4万4,100円に
前期比1,200円安、前年同期比は1万2,900円高
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が27日にまとめた3月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの今年1〜3月期にの輸入価格の平均は1キロリットル当たり約4万4,100円となった。前期(05年10〜12月期)の確定価格を同1,200円(2.6%)下回る。しかし前年同期(05年1〜3月期)に比べると同1万2,900円(41.3%)高い。
 これに伴い、同期の国産ナフサの基準価格は同4万6,100円となる。前期を同じく1,200円(2.5%)下回る。

 同期の輸入ナフサの加重平均価格が同4万4,100円となったのは、総輸入数量が前期比84.1%の631万4,000キロリットル、総輸入金額が同81.8%の2,784億3,200万円となったことによる。うち3月の総輸入数量は182万4,000キロリットル、総輸入金額は824億3,000万円で、平均単価は4万5,194円となっている。3月の平均単価は2月より736円(1.6%)高い。前年同月に比べると1万3,433円(42.3%)もの上昇である。
 
 同期の輸入価格が前期を若干下回ることになったのは、昨年11月から12月にかけての国際市場における契約価格がスポット相場の軟化に伴って下降したのに加えて、今年1〜3月期の為替レートが昨年10〜12月期に比べて円高になったため。
 しかし今年4〜6月期の輸入価格は、3〜4月のスポット相場の急騰によって1〜3月期を大きく上回るのが必至となっている。多くのセンターは5万円強になると予想している。国産ナフサは5万2,000円超えになるとの想定である。