2006年04月29日
新日石、PXの5月の価格を1,080ドルに決定
アジア地域の需給タイト化等で前月の70ドル高に
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:新日本石油

 新日本石油はこのほど、国の内外の大手需要家各社との間でパラキシレン(PX)の5月の価格をトン当たり1,080ドルとすることで合意した。
 
 4月の価格に比べると同70ドル高い。今年に入っての最高値である。最近のボトムである昨年12月に比べると180ドル高となる。前年同月に対しても170ドル高い。
 
 値上げを実現できた理由としては、(1)米国からのアジアへのPXの流入量が依然として少量にとどまっている中で中国やタイでPTAの大型新プラントが相次いで稼動したためアジア地域全体のPXの需給バランスがタイトになってきたこと(2)原油価格の高騰に伴ってPXの国際スポット相場が強含みに転じたこと--の2点を挙げている。