2006年05月01日
三菱化学、ポーランドにPTA年産60万トン 技術ライセンス
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学エンジニアリング

 三菱化学は1日、三菱化学エンジニアリングを通じて、ポーランドのPKNオーレン社に高純度テレフタル酸(PTA)生産技術を供与すると発表した。4月27日に契約調印した。

 三菱化学エンジニアリングが三菱化学からPTA生産技術のサブライセンス権を取得し、PKNオーレン社のグループ会社であるアンウィル社(ポーランド・ボツワベック)に同技術を供与する。アンウイル社は大手石油・石油化学メーカーで、2010年6月の生産開始を目標に年産60万トンのPTA製造プラントを建設する計画である。

 三菱化学は、これまで日本(三菱化学 松山工場)、韓国(三南石油化学〓)、インドネシア(PT.Mitsubishi Chemical Indonesia)、インド(MCC PTA India Corp.)の4つの拠点でPTA事業を展開してきたが、ほかに現在、中国(寧波三菱化学有限公司)に年産60万トン規模(今年第4四半期完成予定)、インド(MCC PTA India Corp.)に同80万トン規模のPTA生産設備を建設中である。

 今後は、こうした設備新増設だけでなく、三菱化学エンジニアリングを通じた技術ライセンス供与をPTA事業の一環として推進していく方針だ。

【PKNオーレン社の概要】
(1)英文名 :POLSKI KONCERN NAFTOWY ORLEN S.A.
(2)設立 :1999年9月
(3)本社 :ポーランド・プロツク
(4)President &CEO :Igor Adam Chalupec
(5)資本金 :約156百万ドル
(6)事業内容 :石油精製、石油化学、石油販売
(7)売上高 :約120億ドル(2005年)
(8)従業員 :約2万2千人(2005年) 

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1146466896.doc