2006年05月08日
山陽石化、エチレンプラントの稼動を再開
替わって京葉エチレンと三菱化学が近く定修に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(環境/安全)
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 山陽石油化学・水島工場内で運休中であった年産44万3,000トン能力(定修スキップ年は50万4,000トン能力)のエチレンプラントは5月5日に稼動を再開、8日現在安定した操業状態を維持している。数日内には再びフル稼働に入ると見られている。
 
 同プラントは3月6日に定修入りし、そして4月20日に定修を完了していったんは稼動を再開したが直後に小トラブルが発生したため再度運休して必要な修復措置を講じ、保安関係当局のチェックを経て再稼動に踏み切っているもの。これで、3月に定修入りした合計3基のエチレンプラントは全て戦列に戻った。
 
 しかし10日には、京葉エチレン・千葉の同69万トン(同76万8,000トン)プラントと三菱化学・鹿島の同37万5,000トン(同41万トン)の第一号機が定修入りする。また、三菱化学・鹿島の同45万3,000トン(同49万1,000トン)の第2号機が鹿島北共同発電の定修によって5月19日から6月5日まで運休する予定。このため、わが国の5〜6月の石油化学製品の供給能力は3〜4月同様に前年同期を大きく下回ることになる。