2006年05月09日
宇部興産と参天製薬、ROCK阻害剤を緑内障・高眼圧症治療剤として共同開発
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル、新製品/新技術)
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産と参天製薬の両社は9日、眼科応用の可能性を共同で見出した「ROCK阻害剤」(開発コード:DE-104)を今後緑内障・高眼圧症治療剤として共同開発していくことで基本合意したと発表した。

 両社は、2001年から眼科応用可能なROCK阻害活性を有する化合物を共同で探索してきた。その中でDE-104が緑内障および高眼圧症の治療剤として有望な作用を持つことを見出した。今後両社は協力し、点眼液として開発を行ない、製造販売承認取得をめざす。

 緑内障での視野欠損は視神経の障害が原因だが、その視神経障害をもたらす因子のひとつとして、目の中で産生される房水の流出が妨げられておこる、眼圧の上昇が考えられる。

「DE-104」は、既存の緑内障治療剤と異なる新規のメカニズムを持ち、複数ある房水の流出経路のうち、主要な経路からの流出を促進すると考えられ、強力な眼圧下降作用が期待されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1147157804.pdf