2006年05月10日
三井化学 フィルムタイプPDP用光学フィルター量産設備が営業運転入り
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル、新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は10日、世界的に需要が急拡大しているPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)用光学フィルターのトップサプライヤーとして、今後新たに需要拡大が見込まれるフィルムタイプPDP用光学フィルター「フィルファイン(R)」(製品名)の本格量産設備が名古屋工場に完成し、営業運転を開始したと発表した。
 
 【本格量産設備建設の概要】
(1)製品:フィルムタイプPDP用光学フィルター(製品名:フィルファイン)
(2)立地:名古屋工場(名古屋市南区)
(3)生産能力:年産180万枚(年産84万枚を180万枚に増強)
(4)スケジュール ◇着工:2005年6月 ◇営業運転開始:2006年4月
 
 機能性材料分野の強化を目指す同社は、情報・電子材料の中核製品として年率30%を超える成長が見込まれるPDP用光学フィルター事業の拡大に注力してきた。PDP用光学フィルターは、これまではほとんどがガラスタイプ(同社製品名:フィルトップ)だったが、最近はより薄く、軽く、映像を鮮明にできるフィルムタイプが注目され、市場シェアも2004年度の4%から07年度には40%まで急拡大すると予想されている。
 
 同社は、こうしたフィルムタイプPDP用光学フィルターの需要増加に対応し、トップシェア体制を維持しようと、名古屋工場に本格量産設備の建設を進めていた。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1147255421.pdf