2006年05月12日
「APIC 2006」バンコクで盛大に開催、990人参加
【カテゴリー】:行政/団体(海外)
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

(バンコク発=特派記者)
アジア各国の石化業界首脳による「アジア石油化学工業会議」(APIC 2006)が12日、タイ・バンコクのホテルで開催された。

原油・ナフサの高騰が続く中、経済成長著しい中国や中東産油国では大型石化プラントの建設計画が相次いでおり、アジア地域への影響は避けられない情勢。

こうしたさ中での開催だけに業界関係者の関心は強く、出席者は主催国のタイをはじめ、日本、韓国、台湾、マレーシア、シンガポール、インドなどから合わせて約990人と、これまでの最高を記録した。日本からは蛭田史郎石化協会長(旭化成社長)をはじめ各社の首脳、幹部クラス約250人が参加した。

 会議はタイ工業連合石油化学工業クラブ代表による歓迎スピーチで開幕。日本などAPIC運営委員会メンバー6カ国各協会の代表が挨拶したあと、大会ゲスト3氏によるキーノートスピーチに移り、わが国からは石飛修・住友化学取締役専務執行役員が基調講演を行った。
 
蛭田石化協会長は挨拶の中で「昨年はアジアの石化業界にとって、非常によい年になった」と前置きし「日本も中国をはじめアジア各国の需要の拡大に対応してほぼフル稼働を実現した。アジアは40億人の人口があり大変なスピードで経済成長を続けている。今後もお互いに尊重しあいアジア全体の経済発展につくしていくようにしたい」と述べ、盛大な拍手を受けた。

 午後からは製品別分科会に移りオレフィンや樹脂、化成品など7つのグループに分かれて最新情報の交換を行った。