2006年05月16日
昭電の06年12月期1Q業績も増収・増益
電子・情報が大幅増益、石化は定修で減益
【カテゴリー】:経営(実績/統計)
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工の06年12月期第1・四半期の連結業績は増収・増益となった。売上高は2,054億円で前年同期の8.0%(152億円)増、営業利益は154億円で同23.4%(29億円)増、経常利益は128億円で同23.7%(25億円)増となっている。ただし当期純利益は、前年同期に計上できたエス・ディー・エスバイオテックの株式譲渡益等の多額の特別利益が減少したため同40.1%(53億円)減の79億円となっている。

 増収となったのは、電子・情報部門の売上げがハードディスクの需要拡大で30.2%(90億円)増となったのをはじめ、石油化学部門の売上げが製品の価格修正等で5.8%(39億円)増えたこと、さらには無機部門がセラミックスや人造黒鉛電極の需要増で、またアルミ部門がショウテックの販売増でそれぞれ16.7%(24億円)、2.3%(14億円)の増収となったことによる。
 
 利益が増えたのは、電子・情報部門の営業利益が2.3倍(45億円増)の80億円に拡大したことによる面が大きい。無機部門も、セラミックスや人造黒鉛電極の販売増で60.0%(13億円)増の32億円に拡大した。しかし、石油化学部門はエチレンプラントの定修による運休が響いて45.3%(23億円)減の29億円にとどまった。また、化学品はエス・ディー・エスバイオテックの売却で、アルミ部門はアルミ地金の高騰の影響でそれそれ23.1%(3億円)、45.0%(9億円)の減益となった。