2006年05月18日 |
三菱レイヨン、PMMA成形材料も再値上げへ |
6月1日出荷分から全品種10%引き上げ |
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨンは18日、MMAモノマーに続いてPMMA成形材料(商品名・アクリペット)の価格も再修正すると発表した。 上げ幅は、導光板用や自動車のテールライト向け一般品種と、照明用や家電製品向け耐衝撃性グレード(アクリペットIRシリーズ)がともにキログラム当たり25円。CDのピックアップレンズ用や自動車の内装パネル用の耐熱性グレード(アクリペットUTシリーズ)が同50円。アップ率はいずれもほぼ10%になるという。 今回の修正は、昨年9月に打ち出して今年1月までに決着した同25円と同50円の値上げに続く最近では2回目となるもの。 値上げの理由としては、最近のナフサ価格の高騰に伴うMMAモノマーのコストアップと各種ユーティリティー費用の大幅上昇によって採算を維持できなくなりつつある点を挙げている。 現在のPMMA成形材料の価格は、ナフサ1キロリットル当たり4万2,000円見合いのレベルにとどまっているが、最近のナフサ価格は同5万2,000円前後に急騰しており、これに伴うコストアップ分だけでもキログラム20円に達しているという。 一般品種と耐衝撃品種の場合はユーテリティー費用の上昇分が同5円に膨らんでいるので合計25円の値上げが必要と説明、また一方の耐熱性品種の場合はMMAモノマーと共重合する高価格の各種耐熱モノマーの価格が急騰しているので合計同50円の引き上げが不可欠と述べている。 同成形材料の需要は導光板向けを中心に内外ともに順調に拡大しており、同社が日本、タイ、中国の3地域で操業中の合計年産9万トン能力の設備はいずれもフル稼動の状態にあるという。 |