2006年05月18日
三井化学、アクリルアマイドを再値上げへ
6月1日出荷分からキロ28円アップ
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は18日、アクリルアマイドの国内販売価格を6月1日出荷分から1キログラム当たり28円引き上げるとして需要家各社に説明し、交渉に入った。

 今回の値上げは、昨年7月と12月に続く3度目となるもの。同社によると、過去2度の値上げによって実現できている現在の価格はナフサ1キロリットル当たり4万2,000〜4万3,000円見合いのレベルにとどまっており、その後にナフサ価格が急騰して最近は同5万2,000円に達しているので、その分だけでもキログラム当たり20円のコスト割れになっているという。

 アンモニアのコストや用役費、さらには物流費などの高騰分が合計で同6円に膨らんでおり、前回と前々回の値上げの未達分も合わせると同28円の再値上げが必要と説明している。

 需要は、板紙等の紙力増強剤向けや排水・下水処理のための凝集剤向けを中心に着実な伸びを続けているが、減産も視野に入れて需要家の説得に取り組んでいきたいとしている。