2006年05月24日
Jエナジー、水島製油所の重質油熱分解装置を増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ジャパンエナジー
重質油熱分解装置

 ジャパンエナジーは24日、水島製油所(岡山県倉敷市、木村政信所長)の重質油熱分解装置を増強すると発表した。製油所の競争力を強化するためで、増強能力は1日当たり4000バレル。設備能力は現在の同2万6,000バレルから3万バレルとなる。所要資金は約20億円、06年9月に着工し、07年3月完成の予定。

 重質油熱分解装置とは、アスファルトなどの重質油を高温で加熱・分解し、軽質油を生産する装置のことで、アスファルトの約70%をガスと油分に分解する。

 国内の石油製品の需要は軽質化(白油化)が進んでいるが、今後もこの傾向は続くと予想されている。一方、原油も、世界的に軽質原油の需要が拡大しているため、重質原油と軽質原油の価格差が拡大する傾向にある。

 こうした事情から同社は、同製油所の重質油熱分解装置を増強し、市場の変化に柔軟に対応する生産体制を構築することにした。

【生産能力増強計画の概要】
(1)装 置 名:重質油熱分解装置(Delayed Coker Unit)
(2)増強能力:4,000BSD(現行能力:26,000BSD → 増強後:30,000BSD)
(3)改造内容:加熱炉の増設やポンプ能力の増強等
(4)投 資 額:約20億円
(5)工 期:2006年9月〜2007年3月(予定)
(6)稼動時期:2007年4月(予定)
(7)施 工:日揮、日陽エンジニアリング

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1148443335.pdf