2006年05月24日
ポリオレフィンの中国着値が軒並み上昇
ほとんどがCFR1,200ドル台に
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社やポリオレフィン企業によると、ポリオレフィンの中国向け輸出価格は5月中旬以降も軒並み上昇を続けている。中国の需要家の間に先高観と先行きの元安予想が広がっていることによるもの。ただし、今週に入ってからは、高値を嫌って引き合いは減少傾向に転じている模様。

 各種ポリオレフィンの現在における中国向けの取引価格の平均は、HP-LDPEがトン当たりCFR(以下同)1,200ドル、L-LDPEが1,180〜1,190ドル、HDPEが1,230〜1,240ドル、PPホモポリマーが1,200〜1,220ドルといったところにある。5月初旬に比較するとHP-LDPEが30ドル、L-LDPEが40ドル、HDPEが70ドル、PP-Hが50ドルそれぞれ上がっている。

 韓国、サウジアラビア、台湾、シンガポール、日本、マレーシアといった国々が相次いでナフサ高を理由に打ち出した値上げ表明の多くを中国の加工企業が受け入れたことによるもの。

 各国とも6月分も引き上げる構えである。しかし、5月の高騰に嫌気した加工企業がここにきて海外に対するオファーを極端に絞る動きに出始めている。