2006年05月25日 |
新日鐵化学、UNIVERSAL DISPLAY社と有機EL材料の市場開拓で連携 |
【カテゴリー】:経営(海外、新製品/新技術) 【関連企業・団体】:新日鐵化学 |
新日鐵化学は25日、米国・UNIVERSAL DISPLAY CORPORATION(UDC)と、有機ELディスプレイに用いられる赤色燐光材料で、新市場開拓に向け連携すると発表した。 両社がマーケット開拓する赤色燐光材料は、新日鐵化学が開発した赤色燐光ホスト材料「NS11」と、UDCが開発した赤色燐光発光材料を組み合わせたもので、両材料の長所を活かして、 (1)駆動寿命の長期化 (2)高い発光効率 (3)消費電力の大幅な低減(従来の赤色蛍光材料と比較し40%低減)などを実現した。 今後は携帯電話への動画配信にともなうモバイル電子機器の長時間駆動など、新たなニーズへの対応も期待できるとしている。 UDCは、有機EL分野における燐光発光基本技術(PHOLEDTM)の権利保持者で、燐光発光に関わる革新的な技術開発、材料開発ならびにそれらの商品化を行う世界的リーディングカンパニーとして知られている。 有機EL技術の研究開発では、プリンストン大学および南カリフォルニア大学などと緊密な協力関係にあり、材料や素子構造等に関する各種重要技術を保有している。 両社には昨年、従来の蛍光材料に比べて、およそ4倍の発光効率を実現する赤色燐光材料を開発し、世界に先駆けて実用化に成功したなどの経緯がある。 【新日鐵化学株式会社の概要】 ◇ 設 立 :昭和31年 ◇資本金 :50億円(新日本製鐵 100%) ◇本 社 :東京都千代田区外神田四丁目14番1号 ◇代表者 :代表取締役社長CEO 兵頭義雄 ◇売上高 :2,985億円(平成18年3月期連結) ◇事業内容 :コークス、炭素材製品、工業用ガス、 基礎化学品、機能性化学品、潤滑材、合成樹脂、塗料、 電子材料(回路基板材料、有機ディスプレイ材料、半導体関連材料)の製造販売 【 UNIVERSAL DISPLAY CORPORATION の概要】 ◇設 立:1994年 ◇本 社:375 Phillips Boulevard, Ewing, New Jersey 08618, USA ◇代表者 :Steven Abramson, President ◇売上高 : USD 10.1 Million (2005) ◇事業内容 : フラットパネルディスプレイ、照明及び光学電子機器類用の有機EL技術・製品の開発及び有機EL技術ライセンス供与 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1148523423.pdf |