2001年08月23日 |
電気化学、バイオ法ヒアルロン酸増強来月完成 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:中外製薬、電気化学工業 |
電気化学工業は自社開発したバイオ法ヒアルロン酸需要が中外製薬の新薬『スベニール』向けに好調なため、青海工場の生産能力を増強工事中だったが来月完成する。20~30%の能力アップになるといっている。 さらに同社は2003年春完成を目標にこれを倍増する計画を進めており、同社の医薬品事業は大幅拡大することになる。 同社のバイオ法ヒアルロン酸には、安定かつ大量に高品質の高分子ヒアルロン酸が得られる点に特徴がある。従来の抽出法に比べ、平均分子数も190万~250万と、より生体に近い。 中外製薬では 慢性リュウマチ性膝関節症など関節機能改善剤として売れ行きが好調なため、2年後の売上高100億円をめざしている。現在国内で治療を受けている患者は変形性膝関節症96万人、肩関節周囲炎22万人、 慢性関節リュウマチ39万人と推定されているが、老齢人口の増加に伴い潜在患者数が増えることも予想されている。 電気化学工業では関節機能改善剤としてだけでなく、外科、整形外科分野での利用など新規用途開発にも注力していく方針だ。 |