2006年05月26日
ポリオレフィンの価格交渉が進展
中・小口の需要家の多くが同意
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各社とフィルムメーカーや射出成形メーカーなど需要家各社との間の今年初の値上げ交渉がここにきて急速に進展してきた。
 多くのポリオレフィンメーカーは6月の出荷分からキログラム15円の再値上げを実施したい考えで、これに対して当初は需要家各社が強く反発し話し合いがほとんど進まないできた。しかし、先週明けあたりから小口ユーザーを皮切りに話し合いに応じるところが増えはじめ、最近は中口の需要家も原則受け入れを表明するに至っている。

 大手ポリオレフィンメーカーによると、日用雑貨の射出成形メーカ-や延伸押し出しメーカー、さらには中小規模のフィルムメーカーが説得に応じつつあるという。
 これには、樹脂各社が原料高騰分を負担してまで出荷を続けるわけにいかない事情を繰り返し説明して、同意が得られない場合は生産・出荷を縮小せざるを得ない点もはっきり明言していることが大きな促進材料になっていると見られる。
 
 ある大手ポリオレフィンメーカーは、来週半ばには一部の超大手需要家を除いて同意が得られる見通しとしている。