2001年08月23日
石化製品の生産、7月は17品目中16品目が前年を下回る
エチレンと誘導品12品目は2ケタの縮小に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学

 石油化学製品の7月の生産量は、ほとんどの製品が前年同月を下回った。エチレンを含む合計17品目のうち16品目が前年割れとなっており、うち13品目は縮小率が2ケタとなっている。エチレンは17%減である。縮小率が最も大きいのはBRの36%で、PSの25%減、トルエンの24%減などが続く。汎用樹脂は全て2ケタの縮小となっている。前年を上回ったのはSBRだけ。しかも伸び率は1%にすぎない。

 誘導品の減産は、内需と海外からの引き合いの両方が減退したことによるもの。これだけ多くの製品による大幅減産は最近ではめずらしい。
 
 エチレンが17%減となった要因としては(1)定修による2センターの運休(計9.4%減)(2)昭和電工と三菱化学による設備能力減(計5.9%)(3)全体の稼働率の低下(1.8%)--の3点が挙げられる。稼動率は、昨年7月の98.5%が今年7月には96.7%に下がった。この結果、エチレンの1~7月の累計は425万8,000トンとなった。前年同期を3.7%下回っている。
主要石化製品の7月実績は別表の通り。


2001年7月主要石油化学製品生産実績(表)
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