2006年05月29日 |
大学発ベンチャー調査「企業数1500社、多いバイオ、ITソフト」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は29日、設立数が1500社を超えた「大学発ベンチャー」に関する基礎調査を発表した。大学が保有してきた知的シーズを事業化に活かす場として、大学発ベンチャーに対する期待は大きいが、今回調査(05年度末)では設立された大学発ベンチャー数は1503社、売上高約2,000億円、雇用者数約1.6万人、経済波及効果は約3,600億円に達していることが分かった。 事業分野の構成を設立数上位30大学で見ると、バイオとITソフト関連の比率が圧倒的に高い。30大学の平均構成比率は(1)バイオ:37.8%(2)ITソフトウェア:30.3%(3)機械・装置:17.0%(4)ITハードウェア:11.6%(5)素材・材料:10.7%の順となっている(他に環境、エネルギー、教育など) 同省では、「今後は人材の確保・育成、販路開拓面を中心とした、さらなる大学発ベンチャーの成長支援策が必要になるだろう」といっている。 <設立数上位15大学と事業分野構成>(カッコ内の数字は構成比 %) (1)東京大学:92(バイオ44.6、ITソフト30.4、機械・装置16.3) (2)早稲田大学:75(ITソフト41.3、バイオ16.0、ITハード10.7) (3)大阪大学:71(バイオ57.7、機械・装置18.3、ITソフト16.9) (4)京都大学:59(バイオ50.8、ITソフト23.7、素材・材料16.9) (5)筑波大学:57(バイオ52.6、ITソフト33.3、機械・装置14.0) (6)慶應義塾大学:(ITソフト52.0、バイオ26.0、機械・装置12.0) (7)東北大学:48(機械・装置29.2、バイオ27.1、素材・材料22.9) (8)九州大学:44(バイオ50.0、ITソフト25.0、機械・装置25.0) (9)九州工業大学:40(ITソフト60.0、ITハード20.0、機械・装置12.5) (10)東京工業大学:39(ITソフト30.8、機械・装置23.1、バイオ20.5) (11)北海道大学:36(バイオ66.7IT ソフト13.9、素材・材料11.1) (12)神戸大学:33(バイオ45.5、ITソフト 33.3、環境6.1) (13)龍谷大学:32(機械・装置34.4、ITソフト28.1、素材・材料18.8) (14)立命館大学:30(ITソフト56.7、バイオ20.0、ITハード13.3 ) (15)日本大学:29(バイオ20.7、機械・装置17.2、IT ソフト13.8) |