2006年05月30日
TEC、インド向けエチレン80万トン設備 日印連合で受注
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリング(TEC)は30日、インド国営石油会社(IOCL)が同国北西部ハリアナ州・パニパットに新設する、年産80万トンのエチレン製造設備を同国エンジニアリング大手のL&T社と共同受注したと発表した。
 
 隣接する同社パニパット製油所(原油処理能力・年間600万トン)他からのナフサを原料に、インド最大かつ北インド初の大型エチレン設備を建設するもので、主に国内での需要に対応する。
 
 TECとL&Tは、米国ABBルーマス社の技術をベースに設計から工事/試運転までのEPC業務を一括実施する。プラントの完成は2009年第3四半期の予定。

<受注概要>
■ 客 先: インド国営石油会社(IOCL: Indian Oil Corporation Limited) <本社:ムンバイ>
■ 受注者: TECとL&T(Larsen and Toubro Limited:ラルセン社) <本社:ムンバイ>
■ 対象設備:年産80万トンエチレン製造設備(原料はナフサ・ベース)
■ 建設地: インド、ハリアナ州パニパット(デリーから北西へ約125キロ)
■ 適用技術:米国ABBルーマス社(ABB Lummus Global Inc.)技術
■ 役務内容:設計、機器資材の調達および工事、試運転助成までの一括請負
■ プラント完成予想:2009 年第3四半期
■ 受注の意義:
(1)本設備はインド最大かつ北インド初のエチレン製造設備であるとともに、IOCLが建設する初のエチレンプラント。新設される石油化学コンビナートでは、このエチレンを原料に高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、モノエチレングリコール等の基礎化学品が生産される。
(2)TECとL&Tが共同で受注した初の大型プラントで、プロジェクト実施にはTECグループの中核企業である現地企業のToyo Indiaが参画。
(3)本件はTECの38件目の新設エチレンプラント、また36件目のインドでのプラント実績となる。
(4)現在TECとToyo Indiaは、インドで2件の大型エネルギー関連(LNG/NGL)プロジェクトを実施中である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1148958019.pdf