2006年05月30日
PE袋の輸入が活発、中国品は全体の52.6%に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
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 PE袋の輸入が引き続き活発だ。4月の輸入通関数量は3万7,852トンで、前年同月を11.1%上回った。平均の輸入CIF価格は、1キログラム当たり210円で、前年同月を19円も上回っている。スーパーやコンビニの大手はレジ袋の使用削減に懸命に取り組む姿勢を打ち出しているが、実際の輸入品の多くはこうした量販店によって占められていると見られている。

 4月の輸入でも相変わらず最大の規模を占めているのは中国品だ。4月の中国品の通関数量は1万9,898トンで、全体に占める構成比は52.6%に達している。

 1〜4月の累計でも中国品が圧倒的多数を占めている。同期の総輸入数量は14万6,994トンで前年同期を11.1%上回っているが、うち中国品は7万6,387トンを占めている。前年同期比も19.9%増と高い。

 中国のPE袋の輸出数量は年々拡大の一途をたどっており、このため米国のPE袋メーカーは04年にアンチダンピングの提訴に踏み切り、また欧州の同製品業界も提訴の準備に乗り出している。日本国内にはいまのところそうした動きは見られない。しかし、このままいけば、国産品の市場の大半が侵食されるのは確実となる。