2006年05月30日
ナフサの4月の輸入価格は3月比600円高
ドル単位の続騰を4月の円高がカバー
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が30日にまとめた4月の輸入通関速報によると、ナフサの4月の輸入通関価格は1キロリットル当たり4万5,774円となった。総輸入数量が227万9,187キロリットル、総輸入金額が1,043億2,757万7,000円となったことによる。

 平均単価を前月の確定値に対比すると同577円(1.3%)高となる。石油化学企業の多くが当初に予想していたレベルをかなり下回っている。これは、2月から3月にかけてのドル単位の契約価格が当初の関係各方面の予想とおりに続騰となったものの、4月の為替が予想に反する円高となったことによる。

 ただし、1〜3月期の平均に比較すると約1,700円(3.9%)高となる。また前年同月に対比すると1万900円(31.2%)もの上昇となる。3月から4月中旬にかけての契約価格の上昇から推して、6月の入着価格は為替がよほど円高に振れない限り4月着分を大きく上回る公算が大きいといえる。