2006年05月31日
サウジのナフサのプレミアムがさらに増額
今年下期分、フルレンジは最大で16.5ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の商社や石油・石油化学企業がサウジアラムコとの間で進めていたナフサの今年下期分の取り引き価格に上乗せするプレミアム価格交渉がこのほど決着した。
 
 軽質NGL(A-180)については、MOP・J(プラッツオイルグラムの日本着の中値)からフレートを引いた金額にトン当たり18ドルを上乗せすることで合意した。今年上期と同額である。当初、アラムコは同19ドルを強く主張していたが、日本側各社が上期以下のレベルにするよう求めたためアラムコが譲歩したといわれる。

 しかし、フルレンジナフサの場合はラビーグ積み分もジュベール積み分も上期を上回る額のプレミアムとなった。
 ラビーグ積みは、同じくMOP/Jマイナスフレートに同16.5ドルが加わる。上期に比較すると同2.0ドルの増額となる。ジュベール積みのプレミアムは、同14.75ドルとなった。上期に比べると同3.75ドル高となる。フルレンジナフサの人気が急上昇している点を背景にアラムコ側がこれまで以上に強腰を貫いたことによる。