2006年06月01日
BZのCP、米国でも大幅アップ
6月分はガロン当たり330セントに決定
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 BZ(ベンゼン)の6月のコントラクト価格(CP)が米国でも大幅に引き上げられることが確定した。

 6月のUSCPは1ガロン当たり330セントで、5月に比べると同35セントの上昇となる。率にして11.9%もの値上がりである。トン当たりに換算すると990ドルで、5月を同105ドル上回る。

 今回は、リファイナリー側の提示価格がほぼそのままSM(スチレンモノマー)メーカーやPH(フェノール)メーカーなど需要家各社に受け入れられるかたちとなった。過去1年では最高値となる。これは、原油価格の高騰とガソリン需要の活発化が大きく作用して米国でもアジア地域でもBZの需給が急速にタイト化し、スポット相場が急騰してきたことによるもの。

 アジアのCPもトン910ドルへと大きく引き上げられるので、米国でもアジア地域でもSMメーカーやPHメーカーが軒並み製品価格への転嫁を急ぐことになる。