2006年06月02日
中国のPE袋の輸出、4月も活発
前年同月を16%上回る、日本向けも2万トン超
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国によるPE袋の輸出は依然として活発で、4月の総輸出通関数量は10万トンの大台を突破して10万1,482トンとなった。前年同月を16.3%上回っている。

 最も多いのは米国向けの3万3,042トンで、前年同月の43.1%増となっている。これに次ぐのは日本向けで、前年同月比31.1%増の2万1,227トンとなっている。これら2ヵ国向けで全輸出量の53.5%を占めている。香港向け8,391トン、英国向け7,500トン、ドイツ向け3,850トン、豪州向け3,039トン、オランダ向け2,908トンなどが続いている。

 この結果、今年1月から4月までの中国のPE袋の総輸出量は36万2,901トンとなった。前年同期の実績を24.1%上回っている。トップは米国向けの11万1,683トンで前年同期を52.8%上回っている。これに続くのは日本向けで、前年同期比24.9%増の7万6,269トンとなっている。

 依然として中国のPE袋産業は米国向けと日本向けの輸出を中心に拡大を続けている様子がうかがえる。ただし、日本国内では、大手チェーンストアやコンビニエンスストアがレジ袋の使用自粛に踏み切る傾向にあり、価格面で国産品をしのぐ中国品の輸入にも陰りが生じることになる。