2006年06月05日
三井化学とプライムポリマー、北米、タイ、中国でPP自動車材能力大幅増強
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:プライムポリマー、三井化学

 三井化学とプライムポリマーの両社は5日、ポリプロピレン(PP)自動車材の需要が海外でも大幅拡大しているため、北米、タイ、中国の各工場で合わせて現有能力の27%に相当する年産63,000トンの増強を行うことを決めたと発表した。
 
 所要資金は合計約12億円。いずれも07年5月までに完成する。増強後の自動車材生産能力は各工場合計年産30万トン。国内の生産及び生産委託量25〜30万トンと合わせると、世界トップクラスの供給力は一層強化されるとしている。

【増強計画の概要】

<北米>
◇Advanced Composites Inc.
(オハイオ工場):現有年産98,000トン設備を11,000トン増強し、同109,000トンとする。
(テネシー工場):現有57,000トンに6,000プラスし63,000とする。
◇Advanced Composites Mexicana S.A. DE C.V.:年産15,000トン設備を5,000トン増強し、20,000トン能力とする。

<タイ>
◇Grand Siam Composites Co., Ltd.:年産52,000トンに32,000トン増強して同84,000トン能力とする。

<中国>
◇三井化学複合塑料(中山)有限公司:現有年産15,000トンに9,000増強し24,000トンとする。

<欧州>
◇Mitsui Chemicals Europe GmbH:(年間10,000トンの生産を外部委託しているが、能力に変更はない)

<合計>
◇合計能力は現在の年産237,000トンから63,000トン増加の300,000トンとなる(外部生産委託を除く)

三井化学は、PP自動車材事業を石化事業分野の中核事業と位置付けてきた。事業展開はプライムポリマーが統轄している。

<Advanced Composites Inc.の概要>
(1) 設立:2003年1月
(2) 資本金:14.1百万ドル
(3) 出資:三井化学・プライムポリマー62.8%、他37.2%
(4) 本社:米国 オハイオ州
(5) 工場:オハイオ州、テネシー州

<Advanced Composites Mexicana S.A. DE C.V.の概要>
(1) 設立:1994年2月
(2) 資本金:2.6百万ドル
(3) 出資:Advanced Composites Inc.100%
(4) 本社・工場:メキシコ アグアスカリエンタス

<Grand Siam Composites Co., Ltdの概要>
(1) 設立:1996年2月
(2) 資本金:63.7万バーツ
(3) 出資:三井化学・プライムポリマー48.2%、セメンタイケミカル46.2%、他5.6%
(4) 本社:タイ国 バンコク
(5) 工場:タイ国 ラヨン

<三井化学複合塑料(中山)有限公司の概要>
(1) 設立:2004年4月
(2) 資本金:9.23百万ドル(US)
(3) 出資:三井化学・プライムポリマー70%、セメンタイケミカル20%、他10%
(4) 本社・工場:中国 広東省中山市

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1149489053.pdf