2006年06月08日
MEGの中国向け価格も上昇
6月のスポットは850〜860ドル
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 SM、PTA、VCMなど主要化成品の中国向け価格が軒並み上昇しつつあるが、MEGも同様に6月に入って契約価格が急反発してきた。
 わが国のMEGメーカーによると、中国の需要家やトレーダとの間の先週末から今週始めにかけての契約価格の多くはCFRトン850〜860ドルとなっている。6月末から7月始めにかけての引渡し分が対象で、5月後半の契約分に比べると同50〜60ドル高い。今年に入ってからの最高値となる。
 
 サプライヤー各国の値上げ要求を中国のポリエステル重合企業などが受け入れていることによるもの。サウジ・JUPCの大型EG設備の本格操業入りの遅れや既存EG設備の操業トラブル等が伝えられて中国のポリエステル重合メーカーとポリエステル繊維メーカーの双方にMEGの先行き供給不安感と先高観が広がっていることが大きな要因と見られている。