2006年06月12日
三菱化学、スチレンモノマー 来月1日から20円値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は12日、スチレンモノマーの価格修正を行うと発表した。7月1日出荷分から1キログラム当たり20円値上げする。

 第2四半期の国産基準ナフサ価格はキロリットル50,000円(1Q比8%アップ)を越えると見られ、ベンゼン価格も直近の東アジア地区のスポット価格は約1,000ドル/トン、米国スポット価格は約380セント/ガロンと過去最高水準近くにまで上昇。今後も原料コストの高値膠着は続くと予想されている。
 
 これに伴いユーティリティコストも上昇しており、原料コストの上昇と相まって事業収益を大きく圧迫している。

 一方、需給面では、中国を始めとするアジア市場での堅調な需要を背景に、アジア・日本国内とも逼迫した需給環境が継続しスチレンモノマーの海外市況は、1200ドル/トンを超える高い水準で推移している。

 こうした状況から、同社では国内価格を是正し収益悪化の回避と事業採算の改善を図ることにした。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1150087218.doc