2006年06月12日
クウェートのナフサも割増金が増額
“8月起こし”分はトン17.5ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の商社や石油・石油化学企業がロンドンでクウェート石油公社と進めていた“8月起こし”分のナフサのプレミアム価格交渉が先週末に決着した。

 合意価格はトン当たり17.5ドルで、今年8月から来年7月までの1年間に引き取るナフサのMOP/J(プラッツの日本着の中値)からフレートを引いた金額に上乗せされる。

 今年4月から来年3月までの1年分(いわゆる4月起こし分)のプレミアムは同16.5ドルなので、8月起こし分は1ドル高となる。12月起こし分に比べると同3ドル、昨年8月起こし分に対しては5ドルもの増額となる。

 このように相次いでプレミアムが引き上げられるのは、ナフサの中でも特に人気の高いフルレンジナフサの需給がタイトバランスで推移しているため。先に決着したサウジアラビアやアドノックとの交渉でも日本や極東各国が産油国側に寄り切られてプレミアムの増額を受け入れさせられている。