2006年06月13日 |
PSの5月の出荷、7ヵ月ぶりの前年超え |
SMは輸出の縮小で7%減に |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が13日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の5月の生産・出荷実績は生産が7万7,302トン、出荷が7万2,886トンとなった。前年同月の実績に対比すると生産は横並び、出荷は1%増となる。 うち生産は約300トンの微減にすぎないものの、13ヵ月連続の前年同月割れとなった。一方の出荷は7ヵ月ぶりの前年同月超えである。 5月の出荷が前年を上回ったのは、国内向けが2%増となって、7ヵ月ぶりに前年同月超えに転じたため。最大消費分野の包装用が6%増えたのが大きく寄与している。また、輸入の増大でマイナス成長が続いていたFS用が今年に入って初めて前年同月を上回った(2%増)ことも少なからず貢献している。 一方の輸出は引き続き低調で40%減となっている。各社が採算を確保できる特定分野に的を絞っていることによると見られる。 また、SM(スチレンモノマー)の5月の実績は、生産が26万4,422トン、出荷が26万8,405トンとなった。生産は5%、出荷は7%それぞれ前年同月を下回っている。 生産の減少は、一部のSMメーカーの操業トラブルによるもの。 出荷の縮小は、輸出がSMメーカーの定修の集中による供給力の減少が響いて15%減となったことによるところが大きい。国内向けの出荷は前年同月の横並びとなっている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1150190307.tif |