2006年06月13日
中国向け樹脂市況、6月分は軒並み続伸
加工企業の多くが過小在庫の回復目指す
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、アジアならびに中東各国による中国向けのポリオレフィンの6月の輸出価格は軒並み5月の引渡し分を上回るレベルとなることが確定的となった。

 先週末までの間に締結された6月引渡し分の契約価格は、HP-LDPEがCIFトン当たり(以下同)1,200〜1,280ドル、L-LDPEが1,230〜1,240ドル、HDPEが1,270〜1,280ドル、PPホモポリマーが1,220〜1,230ドルとなっている。

 これらを5月末納入の平均価格に比べると、HP-LDPEとL-LDPEはおよそ50ドル、HDPEは70〜80ドル、PP-Hは30ドル前後高い。これには、中国の加工企業が適正規模を割り込んだ在庫の回復に動き始めたことと、アジア地域のポリオレフィンプラントの定修を背景にポリオレフィンメーカーならびにトレーダー筋が値上げ攻勢に出たことが強く作用している模様。ただし、これ以上の値上げは中国の加工企業各社の買い控えを誘発することになりそうだ。