2006年06月19日
ナフサのアジア向け価格、9週連続の600ドル台
日本各社の先週の契約価格も引き続き高止まり
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋によると、わが国の大手商社や石油・石油化学企業が先週一週間に国際市場で契約したスポットナフサの先物価格の平均はC&Fベースでトン当たり626ドル弱となった模様。
 前の週の平均に比べると約2ドル下がっているが、前々週に対してはおよそ6ドル高く、依然として高止まり状態が続いているといえる。これで、スポットナフサのC&F価格の同600ドル台の記録は9週間連続に延びた。

 ナフサの国際スポット相場が引き続き同600ドル台の高値に張り付いているのは、原油のスポット相場が相変わらず高どまりしているため。WTIは引き続きバレル当たり70ドルを挟んでの小幅の上下を繰り返すにとどまっていて軟化の兆しを見せていない。このため北西欧の先週後半のスポットナフサ価格もCIF同600ドル強の高水準を維持したままとなっている。わが国の石油化学各社に取っては厳しい局面がまだ続きそうだ。