2006年06月20日 |
SPDC、L-Lの7月の対中価格を引き上げへ |
6月比トン30ドルアップを20日に提示 |
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
サウディ石油化学(SPDC)は20日、中国の樹脂加工各社に対してL-LDPE(商品名・QAMAR)の7月の輸出価格をトン当たりCFR1,260〜1,270ドルに引き上げる旨を通告するとともに、説得を開始した。7月中旬から月末までの引渡し分が対象となる。 QAMARの6月下旬から7月中旬までの期間の納入価格は同1,230〜1,240ドルとなっている。それを7月中旬以降は同30ドル引き上げるとしているわけ。これが受け入れられると、2ヵ月連続の史上最高値の更新となる。 同社によると、中国をはじめとしたアジア地域における最近のL-LDPEの需給バランスは、エチレンプラントの定修後の立ち上げの遅延によるサウジのL-LDPEの供給量の縮小、シンガポール・TPCのL-L設備のPP化への切り替え準備の進行、インドネシア・PTペニーのHDPE/L-LDPEスイングプラントの操業ダウン等によって急速にタイト化が進んでおり、このため最大の消費国の中国の市場在庫は大幅に縮小しているという。 こうした事情があるだけに、今回の同社のオファーが全面的に中国の需要家側に受け入れられる確率はかなり高いと見てよさそう。 |