2001年08月21日
三井化学、グランドポリマーの宇部興産持ち株を譲り受け
10月1日付けで全額出資子会社として再スタート
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、住友化学、三井化学

 三井化学は21日、同社と宇部興産の共同出資によるポリプロピレンの製造・販売会社「グランドポリマー」の宇部興産の持分株式の全てを10月1日付けで宇部興産から譲り受けることになったと発表した。
 宇部興産が保有している33.3%の株式を65億円で買い取り、全額出資会社として再スタートさせる。これに伴い、宇部興産からの出向社員のうちの営業、研究、管理に従事している人員45人は同日付けで三井化学に転籍、それ以外の出向者(グランドポリマー所有のPP設備のうちの宇部興産堺工場内の設備の運転を担当している要員を含む)は宇部興産に復職する。グランドポリマーは同日以降、宇部興産堺工場内にある年産13万3,000トンPP設備の運転は宇部興産に委託していく。
 また、グランドポリマーはこれに先行して9月1日に経営体制を一新する。社長に榊由之・三井化学取締役が、副社長に桑原信隆・三井化学役員待遇と杉田芳雄・三井化学理事がそれぞれ就任する。桑原氏は営業を統括、杉田氏は生産・物流を担当する。これに続いては、三井化学と住友化学工業とが折半出資でポリオレフィン総合企業「三井住友ポリオレフィン」を設立する。時期は未定。
 なお、グランドポリマーの現有設備能力は年産71万トン弱である。内訳は、市原工場が22万3,000トン、高石工場が24万2,000トン、堺工場が13万3,000トン、宇部ポリプロからの引き取り分が7万3,000トン、浮島ポリプロからの引き取り分が3万4,000トン‐‐となっている。