2001年08月20日
三菱化学、黒崎事業所の尿素プラント9月末停止
事業環境悪化、工業用尿素は外部購入に切り替え
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は20日、黒崎事業所の尿素年産26万4,000トンプラントを9月末日をもって停止すると発表した。
 尿素は肥料やメラミンなどの工業製品の原料として利用され、同社は昭和30年12月以来約半世紀にわたり生産を行ってきたが、このところの原料価格の上昇や安価な輸入品の増加により厳しい環境下にあった。
 今後は東南アジア、中東等でプラントの新設が予定されていることから、事業の継続は苦しいと判断した。
 工業用途の尿素については、10月以降も一定期間在庫品の出荷を続け、顧客向けの品繰りに支障のないよう対処する。また、同社グループの化成肥料、メラミン等の事業については、原料の尿素を外部購入に切り替え、従来通り事業を継続する。