2006年06月23日 |
デュポン、米国・中東で二酸化チタン顔料価格改定へ |
【カテゴリー】:市況(海外) 【関連企業・団体】:デュポン |
米国デュポン(本社:デラウエア州)は23日、チタニウムテクノロジー事業部が、米国で二酸化チタン顔料価格をトン当たり88ドル、中東で同150ドル値上げすると発表した。日本ではすでに今年2月にキロ20円の値上げを発表し各ユーザーと決着済みである。 昨今、全世界的に石油化学基礎原料の価格が高騰し、二酸化チタンの主原料、副原料、ならびに重油、天然ガス等のエネルギー、ユーティリティー、さらに副生品処理コストなど、いずれも過去に例のない急激な上昇をみせ、製造原価に重大な影響を与えている。 また、世界的に需給がタイトとなっているため、同社は今回の価格改定により昨年に被害を受けたデリール工場の復旧対策、2010年稼動予定の中国工場を含めた設備投資を行い、より安定した製品供給体制の実現を図る。 デュポンは世界最大の酸化チタン顔料メーカーで、各国の塗料、プラスチック、製紙等の業界に製品を供給している。米国テネシー州、ミシシッピ州、デラウエア州およびメキシコ、台湾に塩素法工場を持ち、ブラジルに表面処理工場、フロリダ州に鉱石工場を持つ。また日本をはじめ各国に技術サービス拠点を持ち、事業展開している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1151048703.pdf |