2006年06月23日 |
OPPの5月の出荷、3ヵ月振りの前年割れ |
CPPは好調で4ヵ月連続の前年超えに |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会 |
日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が23日に集計したところによると、OPP(PP延伸フィルム)の5月の出荷量は1万9,500トンで前年同月を2.4%下回った。3ヵ月振りの前年同月割れである。しかしCPP(PP無延伸フィルム)は1万2,493トンで前年同月を6.7%上回った。4ヵ月連続の前年同月超えである。 両品種の合計は3万1,993トンで、前年同月を0.8%上回っている。3ヵ月連続の前年同月超えとなった。 5月の出荷の前年同月比がOPPとCPPとで大きく異なる事態となった最大の要因は、両品種の最大消費分野の食品包装用の出荷に大きな差異が生じたことにある。OPPの食品包装用の出荷量は1万3,542トンで前年同月を7.5%下回った。これで同品種は7ヵ月連続の前年割れとなった。一方のCPPの食品包装用は9,946トンで絶対量こそ依然としてOPPをかなり下回っているものの、前年同月比は0.5%増となって今年3度目の前年同月超えとなった。 食品包装用以外の分野、すなわち繊維・雑貨包装用や工業用その他の分野の出荷は、OPPもCPPもともに好調を維持して前年同月を上回っている。ただし、伸び率はいずれの分野でもCPPがOPPを上回っており、この点も少なからず影響している。 こうした結果、1月から5月までの合計はOPPが10万4,612トン、CPPが6万3,907トンとなった。前年同期に比較するとOPPは2.1%減、CPPは4.2%増となる。合計は16万8,519トンで0.2%増となる。 |