2006年06月27日
ジョンソン&ジョンソン、ファイザーから大衆薬事業買収
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:ジョンソン&ジョンソン

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは26日、ファイザーから大衆薬事業を買収すると発表した。買収額は166億ドル。

 ファイザーは本年2月に同社の大衆薬事業をどうするか戦略的に検討していると発表し、事業維持、スピンオフ、及び売却の可能性をあげた。高級大衆薬事業の市場価値が高まっている中で株主価値を高めるのが目的とした。

 売却によりファイザーは166億ドルの現金を入手、税引き後の135億ドルの利益を計上する。同社では2年間で170億ドルの自社株買いを行う。

 ファイザーの大衆薬事業は2005年の売上高が39億ドルで、マウスウォッシュのリステリンや禁煙補助剤ニコレットが有名。

 ジョンソン&ジョンソンは売り上げが伸び悩んでおり、買収・合併による拡大を模索していた。大衆薬分野では自社の大衆薬と合わせ、世界でトップクラスとなる。なお、同社はファイザーの抗ヒスタミン剤ジルテックの特許切れ後に同剤のスイッチOTCの権利も取得した。