2006年06月28日 |
L-Lの出荷が目覚しい伸び |
5月は前年の16.8%増に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の出荷が目覚しい伸びを遂げている。5月の総出荷数量は8万227トンで前年同月の実績を16.8%上回った。4ヵ月連続の前年同月超えである。 うち国内向けは6万9,451トンで12.0%増、輸出は1万776トンで61.5%増となっている。国内向けの増加には、同樹脂各社の値上げ表明に伴う前倒し需要の発生も少なからず影響していると見られる。しかし競合品種のHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)の伸び率は4.3%、また同じポリエチレンのHDPE(高密度ポリエチレン)の成長率は5.7%であり、L-LDPEの伸び率が突出している。高機能性が売り物の加工紙用品種に対する市場の人気がここにきて一段と高まってきたことによる面が大きいというのが関係筋に共通した見方となっている。 一方の輸出の大幅増は、多くのL-LDPEメーカーが東南アジア地域の基盤作りを目的にドライブをかけているためと見られる。 この結果、5月の低密度ポリエチレン全体の出荷に占めるL-LDPEの比率は51.9%となった。前年同月を1.9ポイント上回っている。 また、今年1月から5月までの累計は、国内向けが前年同期比2.8%増の33万2,643トン、輸出が同30.4%増の5万5,515トン、合計が同5.9%増の38万8,158トンとなった。出荷合計のL-L化率は51.4%となる。 |