2006年06月29日 |
05年度の海外プラント成約大幅増加、33%増 258億ドル |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は29日、05年度の海外プラント・エンジニアリング成約実績をまとめた。成約額総額は前年度比33.0%増の257.7億ドル、件数は同12.6%増の927件だった。調査は同省製造産業局国際プラント推進室がアンケート方式で行った。調査対象企業は192社で、回答企業158社(82.3%)だった。 成約額の上位3地域は(1)中東(51.9%)(2)アジア(30.9%)(3)西欧(5.6%)の順。中東ではカタール(52.3億ドル)がトップ、次いでサウジアラビア(39.8億ドル)、アラブ首長国連邦(255.3億ドル)、またアジアではベトナム(13.4億ドル)、マレーシア(13.2億ドル)、中国(12.4億ドル)の順だった。 プラントの機種では(1)エネルギープラント(38.8%)が1位、次いで(2)交通インフラ(20.8%)(3)発電プラント(20.4%)となった。 成約額1億ドル以上の大型案件は38件、198.1億ドルとなり前年度比60.7%増加した。成約額が10億ドルを超える超大型案件は、カタールのLNGプラント2件、サウジアラビアの石油精製プラント、マレーシアの石炭火力発電プラント、アラブ首長国連邦の新交通システムと、計5件あった。前年度は2件だった。 大型案件の成約要因では、技術力(77.9%)、価格優位性(60.4%)、実績(リピートオーダー、60.3%)が上位を占めた。 化学プラントの成約額は96件、26.1億ドルで前年度の111件、16.1億ドルに比べて件数では減少したものの金額では増加し、金額ベース構成比も前年度の9.4%から10.1%に上昇した。 |