2006年06月29日
PE袋の輸入、5月も依然として活発
前年比10.2%増の3万7,846トンに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 PE袋の輸入が5月も引き続き活発であった。大手スーパーやコンビニエンスストアの中にはレジ袋の使用自粛を表明するところが相次いでいるが、実際の輸入量は依然として前年を大きく上回っている。
 
 財務省の5月の輸入通関速報によると、同月のPE袋の総輸入数量は3万7,846トンで、前年同月の実績を10.2%上回った。平均CIF単価はキログラム204円で、前年同月を同16円(8.5%)上回っている。1月からの累計は18万4,839トンで、これも前年同期比10.9%増と高水準を維持している。
 
 5月の輸入の中では、依然として中国品が圧倒的多数を占めている点が目を引く。5月の中国品は全体の52.2%に相当する1万9,770トンに達していて、前年同月に対する伸び率も19.6%と他を大きく引き離している。
 1〜5月の累計でも中国品は全体の52.0%に当たる9万6,157トンを占め、前年同期に対する伸び率も19.9%と最も高い。
 このように、PE袋の輸入が中国品をはじめとして依然として活発なのは、小売店を中心に流通業界の間や一般消費者の間でPE製レジ袋の需要が相変わらず根強いことを表していると見てよさそう。もっともその反面、国産メーカーは後退を余儀なくされている。
 PE袋の5月の主要船積み国別の輸入通関速報は別表の通り。

【関連ファイル】
PE袋の06年5月の輸入速報
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1151574349.xls