2006年06月30日
PSの輸入の大幅増が続く
5月の通関数量も前年の34.5%増
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 PS(ポリスチレン)の輸入が引き続き活発だ。5月の輸入通関数量は財務省の速報ベースで2,556トンで、前年同月の実績を34.7%上回った。
 これで今年1月からの累積は1万3,652トンとなった。前年同期の実績を55.0%上回っている。汎用樹脂はむろんのこと、石油化学製品全体でもこのように輸入が大幅な伸びを遂げている製品はほかにない。

 この背景について多くの関係者は、FSメ−カー特に押し出しボードメーカーが安価な海外品を積極的に調達していることが大きいと分析している。

 一方の輸出は、5月が6,739トンで同4.3%減、1〜5月の累計が3万3,562トンで前年同期比12.1%減となっている。輸入と輸出が対照的な姿を描いているわけで、このため輸出超過規模は急速に縮小しつつある。最近のPSの出荷全体の不振にはこうした輸出入バランスの悪化も少なからず影響しているといえる。