2006年07月03日
スポットナフサの6月の契約価格、さらに上昇
史上最高値を更新してトン630ドル台に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油・石油化学企業が国際スポットマーケットで6月中に契約したオープンスペックもののナフサの月間平均価格はトン633ドル強となった模様。月間ベースの史上最高値となった5月の618ドル強をさらに15ドル弱(2%強)上回った。

 前年同月の平均価格は約438ドルであったので、1年でおよそ195ドル(約45%)上がったことになる。
 しかもわが国の依存度が高い韓国、サウジアラビア、クウェート、UAEなどからの輸入ナフサの場合は、スポット価格にプレミアムが上乗せされており、その額は契約の更新の度に引き上げられている。例えば、サウジの今年下期の引き取り分についてはフルレンジナウサで14.75〜16.5ドルが加算される。このため、実際の6月の取り引き価格は640ドルていどになったと見る向きが石化業界には多い。同月の契約分がわが国に到着する8月ごろの円単位のCIF価格は為替を115円と仮定するとキロリットル当たり5万3,000円強ということになる。