2006年07月06日 |
中国の石化品輸入、5月は多くが前年超え |
VCMやTPAなど化成品が大幅増 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による石油化学製品の5月の輸入通関数量は、前月とは逆に多くの製品が前年同月を上回った。化成品はオレフィンを含む合計8品目のうちSMの7.2%減を除いて7品目が前年を上回り、一方の樹脂は合計7品目のうちの5品目が前年超えとなった。 このように圧倒的多数の製品の輸入が前年同月を上回るのは今年に入ってからはこれが初めて。中国の需要家やトレーダの間に先高観が広がってきたことと、これまでの買い控えによって在庫が適正規模を割り込んできたことによるものと見られる。 化成品の輸入の中では、VCMが前年同月の2.1倍に膨らんでいる点やTPAが41.7%もの増加となっている点などが特に目を引く。樹脂の中ではPPコポリマーの69.5%増が目立つ。反面 LDPEは24.7%減で3ヵ月連続の前年割れとなり、またPPホモポリマーは4.5%減で3月に続く今年2度目の前年同月比減となっている。 こうした結果、1〜5月の累計が前年同期超えとなった品目数は合計で7品目、前年同期割れとなった品目数は8品目となった。 【関連ファイル】 中国の石化品の06年5月の輸入通関数量 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1152163653.xls |