2006年07月06日 |
BZのUSCP、7月分はガロン387セントにアップ |
先物スポットは弱含みに転じる |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:なし |
米国におけるベンゼン(BZ)の7月のコントラクト価格(USCP)は1ガロン当たり387セントに決定した。6月のUSCPを57セント上回る。率にすると17.3%もの上昇となる。 トン当たりに換算すると1,161ドルとなる。05年4月の1,161ドルいらい15ヵ月ぶりの1,000ドルの大台超えとなった。エクイスターやエクソンモービルなど大手石油精製企業がリファイナリーの定修・運休や操業トラブルによる生産量の縮小とガソリン需要の増大に伴う需給のタイト化を背景に大幅引き上げを打ち出してきたことによる。もっとも、それに対してはSMメーカーなど需要業界各社が反発して上げ幅の大幅縮小を強く要求し、サプライヤー側の譲歩を引き出したといわれる。 ただし、一方の先物スポット相場はここにきて米国でも下降線を辿り始めている。リファイナリーの定修が終わることやガソリンの需要シーズンが終了すること等から8〜9月の需給バランスにギャップが生じるとの見方が市場関係者の間に広がっているためだ。したがってUSCPも7月がピークとなる可能性が強い。 なお、アジアの7月のコントラクト価格(ACP)はトン940ドルで、6月比30ドル高となっている。 |