2001年08月17日 |
山之内製薬、イオンチャネルLTRPC2の免疫担当細胞活性化への関与解明 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:山之内製薬 |
山之内製薬は17日、創薬研究本部分子医学研究所(古市喜義所長)がゲノム創薬研究の成果の1つとしてイオンチャネル遺伝子LTRPC2に関して免疫担当細胞活性化におけるカルシウム流入を担うことを解明し、8月17日付けの米国科学雑誌「サイエンス」に発表したことを明らかにした。 免疫担当細胞におけるカルシウム流入は免疫反応への重要な誘因として広く認められているがイオンチャネルについては分子構造が不明だった。同研究所ではイオンチャネルの固定と、その活性化機構の解明が免疫系をコントロールするための新規薬剤の創製につながるとして研究を進めていた。 免疫担当細胞が関与する疾患としては、ぜん息、アトピー性皮膚炎、各種アレルギー疾患など多彩だが、今回の研究成果によって従来にはない新たな作用機序に基づく新薬が誕生する可能性が見出されたという。 |