2006年07月07日
フラットヤーン製品の出荷、依然として低迷
1〜4月の累計も前年同期の8%減に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合が集計したとろによると、フラットヤーン製品の4月の総出荷量はアウトサイダーの推定分を含めてPP製品1,518トン、HDPE製品2,224トンの合計3,742トンとなった。
 前年同月の実績に比較すると、PP製品は9%減、HDPE製品は7%減、合計は8%減ということになる。PP製品では、カーペット基布、フレコン袋、開繊糸向けの需要不振が目立つ。HDPE製品の場合は、レジン袋向けと紙貼りクロス向けの落ち込みが響いている。
 
 この結果1月から4月までの累計は、PP製品5,965トン、HDPE製品8,315トンの合計1万4,280トンとなった。前年同期比はPP製品が7%減、HDPE製品が9%減、合計が8%減ということになる。 フラットヤーン製品の出荷は長期にわたって低迷状態が続いている。平成9年以降の10年のうちで前年の実績を上回った年は平成12年の1%増と16年の2%増の2回だけで、昨年も前年を3%下回った。最大の要因は韓国をはじめとしたアジア諸国から安価な製品が大量に持ち込まれるようなってきたことにある。同組合の推定では、この数年における国内の全需要量に占める輸入品の割合は6割以上に達している模様。今年1〜3月期の輸入量は2万2,619トンで、輸入比率は68.1%に達している。プラスチック加工製品の中では圧倒的に高い比率といえ、このままいくと国産メーカーは存続基盤を一層大きく揺さぶられることになる。