2006年07月10日 |
STジャパンが輸入販売開始 |
英国製爆発、薬物の検知装置、成田国際空港に納入 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営) 【関連企業・団体】:エス・ティ・ジャパン |
エス・ティ・ジャパン(中川孝郎社長、東京都中央区日本橋蛎殻町1-4-10、TEL03-3666-2561)は、保安分析機器大手の英スミス・デテクション社から、爆発物・薬物検査装置「IONSCAN」の輸入販売を開始した。 IONSCANはイオンモビリティ・スペクトロメーターを搭載した専用の超高速高感度分析装置で、世界各国ですでに7000台以上が空港、港湾施設や原子力施設で使用され、また警察などの公安検査機器として運用されている。 同装置は微弱な放射線源を使用しているため、わが国では放射線障害防止法に基づく管理対象装置となっている。同社は所轄官庁からすでに「設計認証」を取得しており、広くセキュリティ分野にも販売する方針。販売を蝶理、技術サポートを同社が担当する。 同社はこの分析装置をまず、6月からスタートした成田国際空港の第一ターミナル新南ウイングに6台納入した。手荷物検査用としては国内初めて。旅客の手荷物の外被を特殊な布で拭き取り、これを装置にかけると数秒で、ナノグラムレベルの爆発物や薬物が検知できる。 これまで同社は小型・高感度の顕微FTIR(赤外)システム、反応モニタリング・ラマン分光光度計などを製品化している。赤外・ラマン分光法で分析できる技術としては、手で触れられない文化財などの材質を分析、がん作や使用時代、修復期を見分ける技術を確立している。 |