2006年07月11日
BASFとSINOPEC、南京のBASF-YPC 増強で合意
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFとSINOPECは10日、50/50JVの江蘇省南京市のBASF-YPC Company の5億ドルの増強計画で合意した。

 BASF-YPCは昨年順調にスタートしたが、エチレン能力を増強するとともに、ダウンストリームを強化する。
(参考 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=17227 )

 計画は以下の通りで2008年稼動予定。
1.エチレン能力を60万トンから75万トンに増強
2.エチレンオキサイドを増強し、洗剤用非イオン界面活性剤、溶剤ブチルグリコールエーテルを生産
3.ブタジェン、イソブテン、2プロピルヘプタノール(新世代可塑剤)、ポリイソブテン誘導品(燃料、潤滑油助剤)等のC4系製品
4.高吸水性樹脂生産

 両社はまた、南京で隣接する両社の第二のJVの揚子BASFスチレン(Yangzi-BASF
Styrenics )をBASF-YPCに統合し、効率とシナジーを高めることで合意した。同社はSINOPEC揚子石化が40%、BASF本社が50%、BASF中国が10%出資し、SM、PS、EPSを生産している。

 BASFでは同社の中国での化学品売上高と利益を2010年までに世界全体の10%まで引き上げること、さらに09年までにアジア地域へ10億ユーロの追加投資を計画していることを発表している。