2006年07月12日
日化協、第5回「 LRI研究報告会」9月1日開催
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:日本化学工業協会

 日本化学工業協会は9月1日午前10時から午後5時まで、東京都港区虎ノ門の発明会館で「第5回日化協LRI研究報告会」を開催する。
 
 LRI(Long-range Research Initiative)とは「ヒトの健康や環境に及ぼす化学物質の影響」に関する長期自主研究のことで、日米欧の化学産業界が協力して取り組んでいるテーマ。
  
 5回目の今年は、児童の発達障害研究の第一人者、加我牧子氏(国立精神・神経センター)の特別講演のほか、日化協が採択・実施した過敏症、内分泌かく乱作用、化学発がん、神経毒性の4分野について、それぞれの専門家から最新の知見を発表する。

<特別講演>
 「発達障害の臨床医学」 加我牧子先生 (国立精神・神経センター)
子供にとっての「よりよい環境」とは

<過敏症分野> 
「室内空気中の化学物質暴露による皮膚症状の解析」 岩月啓先生 (岡山大学医学部)
「シックハウス症候群」「化学物質過敏症」とは

<内分泌かく乱作用分野>
「メダカを用いた試験法:甲状腺ホルモン作用は検出できるか−内分泌かく乱作用検出の試験法開発の現状を交えて」 萩野哲先生(住化テクノサービス)
「環境ホルモン」は今、どうなっているのか 

<化学発がん分野>
(1)「非変異発がん物質はどのような仕組みでがんを起こすか」 山本和生先生(東北大学大学院 生命科学研究科)
簡単に発がん性がわかる試験 酵母を使った新しい方法

(2)「消えた発がん物質の爪跡」 島田 義也先生(放射線医学総合研究所 放射線安全研究センター)
がんの原因が「がん」を消す

<神経毒性分野>
「発生神経毒性試験の問題点と高感度化を目指した新たな組織学的アプローチの試み」 小川哲郎先生(昭和大学医学部)
「キレる子供」など「脳の障害」は、果たして身近な化学物質によって引き起こされているのか

 参加費は無料。申し込みは日化協LRIホームページ(http://www.j-lri.org/)。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1152666983.doc