2006年07月13日 |
石化企業、ナフサ価格見通しを上方修正へ |
今年度の下期分、5万5,000円と予想する向きも |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:なし |
エチレンセンターの間で今年度下期(今年7月〜来年3月)の国産ナフサ価格の予想を上方修正するところが相次いで出始めた。 イランの核開発問題など国際政情不安材料の早期解消が困難となってきたので下期の原油価格がさらに上昇する可能性がこれまで以上に高くなってきたと判断してのもの。秋からヒーティングオイルの生産シーズンが始まることも上方修正を促す材料の一つになっている。 多くのセンターが同期の国産ナフサ価格がキロリットル当たり5万4,000円前後になるとの見方に傾いている。今年1〜3月期の4万6,100円はむろんのこと、最近のエチレンセンターの多くが予想している4〜6月期の4万9,300円も大きく踏み越えるのが確実との見方である。中には、5万5,000を想定して社内の各種誘導品部門に製品価格の再修正の準備を促す企業も現れている。今月末までにはほぼ全てのエチレンセンターが7〜9月期なり下期トータルなりの予想価格を確定、製品価格への転嫁について具体的な準備に着手することになるのではないかと見られる。 |