2006年07月13日
SINOPECとBASF、南京のエチレン 75万トンに拡大
総額5億ドル、EO、イソブテン、SAPなど増強へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 (CNT=11日付既報)BASFは、中国石油化工(SINOPEC)と、総額5億ドルを投資して共同出資している中国・南京の統合石化プラント(フェアブント)を増強すると発表した。

(既報)
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19286 

 ドイツ・ベルリンで行われた署名式では、中国石油化工集団(SINOPECグループ)社長兼中国石油化工(SINOPEC)会長の李毅中氏と、BASFのユルゲン・ハンブレヒト会長により、プラントの増強に関する契約が締結された。2009年の稼動を目指す。

【拡張計画の主な内容】
(1) スチームクラッカーのエチレン年産能力を60万トンから約75万トンへ拡大
(2)洗剤用非イオン界面活性剤、溶剤ブチルグリコールエーテルを生産するエチレン・バリューチェーン強化に向けた酸化エチレン(EO)プラントの拡張とEO誘導体の開発
(3)C4特殊品(化学原料用ブタジエンおよびイソブテン、次世代可塑剤向け2-プロピルヘプタノール、燃料・潤滑油添加剤用ポリイソブテン誘導体)などのC4バリューチェーンの開発
(4)衛生・工業用途向け高吸水性樹脂(SAP)を生産するためのアクリル樹脂バリューチェーンの拡張

 また両社は、2つ目の合弁事業である南京のYangzi-BASF Styrenics(YBS)社を効率性とシナジー効果の向上のために、BASF-YPC社に統合することで合意した。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1152774218.pdf